1月 21
迎春
1月から3月のゼミの日程は、昨年末にすでにお知らせしたとおりです。
読書会では
1月、2月の2回で、「新約聖書 福音書」 (岩波文庫)を読みます。
その範囲ですが、次のようにします。
1月はマルコ福音書、マタイ福音書を
2月は、ルカ福音書、ヨハネ福音書を読みます。
参加希望者はこの予定で準備してください。
また、早めに(読書会は1週間前まで、文章ゼミは2週間前まで)申し込みをしてください。
遠距離の方や多忙な方のために、ウェブでの参加も可能にしました。申し込み時点でウェブ参加の希望を伝えてください。
ただし、参加には条件があります。
参加費は1回2000円です。
1.来年の1月から3月のゼミの日程
基本的に、文章ゼミと「現実と闘う時間」は開始を午後5時、
読書会と「現実と闘う時間」は開始を午後2時とします。
ただし、変更があり得ますから、確認をしてください。
なお、「現実と闘う時間」は、参加者の現状報告と意見交換を行うものです。
2016年
1月
16日(土)文ゼミと「現実と闘う時間」
31(日)読書会と「現実と闘う時間」
「新約聖書 福音書」 (岩波文庫)から マルコ福音書、マタイ福音書
2月
6日(土)文ゼミと「現実と闘う時間」
21日(日)読書会と「現実と闘う時間」
「新約聖書 福音書」 (岩波文庫)から ルカ福音書、ヨハネ福音書
3月
5日(土)文ゼミと「現実と闘う時間」
20日(日)読書会と「現実と闘う時間」
12月 08
早いもので、本年も12月になりましたね。
来年の1月から3月のゼミの日程が決まりましたから、それをお知らせします。
場所は鶏鳴学園です。
参加希望者は今からスケジュールに入れておいてください。
また、早めに(読書会は1週間前まで、文章ゼミは2週間前まで)申し込みをしてください。
遠距離の方や多忙な方のために、ウェブでの参加も可能にしました。申し込み時点でウェブ参加の希望を伝えてください。
ただし、参加には条件があります。
参加費は1回2000円です。
読書会テキストは決まり次第、連絡します。
1.来年の1月から3月のゼミの日程
基本的に、文章ゼミと「現実と闘う時間」は開始を午後5時、
読書会と「現実と闘う時間」は開始を午後2時とします。
ただし、変更があり得ますから、確認をしてください。
なお、「現実と闘う時間」は、参加者の現状報告と意見交換を行うものです。
2016年
1月
16日(土)文ゼミと「現実と闘う時間」
31(日)読書会と「現実と闘う時間」
2月
6日(土)文ゼミと「現実と闘う時間」
21日(日)読書会と「現実と闘う時間」
3月
5日(土)文ゼミと「現実と闘う時間」
20日(日)読書会と「現実と闘う時間」
2.連絡先
〒113?0034
東京都文章京区湯島1?3?6 Uビル7F
鶏鳴学園 ゼミ事務局
事務局メールアドレス keimei@zg8.so-net.ne.jp
11月 03
◇◆ 旧約聖書を読んで ◆◇
2.旧約についてのメモ
(1)ユダヤ民族の特異性
1その弱さと強さ それが人間の普遍性の象徴になったことの意味
2弱小民族の生き残り戦術。巨大国家と強力な民族の間の弱小民族の悲哀。
「寄寓」「よそ者」。
土地を持てない(墓のための土地を所有するのが限界)、さすらい人。
それゆえに、「よそ者」として生き抜いていく戦略が必要で、
「契約」を中心とする生き方を徹底した。所有、財産への希求の切実さと強烈さ。
3しかし偉大な人物の多さ。マルクス、フロイト、レヴイストロース、
アインシュタイン、スピノザ
(2)一神教の神(ユダヤ教)とは何か
1背景 弱小民族の絶望。圧倒的な孤独。満天の空と砂漠。
2人間と契約をする神 その契約内容が律法
したがって、人間とダイアログ(対話)をする神である
3論理的には、自己内二分、自己意識が生んだ絶対的他者
→ 自己と他者との区別の絶対性(先生と生徒)
4契約関係から、人間の平等の原理が生まれる
5死後の話はない。今生がすべて
(3)西欧(キリスト教)、イスラム世界における、世界観、社会観の基盤であり、大前提
1キリスト教の三位一体性(弁証法)はすでに旧約にある
2西欧の芸術の根源(絵画や小説や音楽)
ゴーギャン、ドストエフスキー、ヘッセ、トーマス・マン、スタインベック『エデンの東』など無数
彼らには、常にキャッチボールの相手がいる。 モノローグにならない
(4)人間の悪、色と欲望の世界が全面展開されている。圧倒的なリアルさである。
これでもか、これでもかというまでの、執拗さ
殺人、かけひき、だましあい、しのぎあい。男色や近親相姦。
主人公の多くが、悪行をした罪人である。
罪人なのに神に愛され救われる。善人がバカを見ている。
→問題は善悪ではなく、その存在の深さが問われている
(5)罪、悪、弱さの自覚の有無とその大きさ(絶望)が、
神を求め、契約、法を求めさせ、守らせる。
(6)資本主義の大前提(マックス・ウェーバー)
「契約」の重さ 私的所有と契約
道徳ではなく契約、リアルな人間関係の認識、能力主義
(7)「えこひいいき」(神も両親も)と、それへの怒りと人殺しばかりである
1人間がいかに承認と愛されることを求めるか
2それは問題はない。問題は、その求める承認のレベルである。
誰からの承認を求めるのか。それが核心。
事実としては、それぞれの人のレベルに応じた承認を求めている。
3神も、両親も、えこひいきをする
対策は、各自が、神を求め、テーマを作るしかない。
(8)名前とは何か。それは使命を意味する
名前が変わるとは、使命が更新されること
神との契約関係は、どんどん更新されていくべき。
成長・発展のためだ
(9)旧約は書かれた文書ではない。書き言葉ではない。
伝承であり、語りであり、音韻と響き、歌やリズムである。
「民謡」のような繰り返しの多用、語呂合わせの言葉の群れ。
ムズカシイ顔して読むだけでは、この精神はとらえられない。
笑い、歌い、掛けあいの世界。掛け声やあいの手が入り、手をたたき、笑う。
そうした世界だ。
11月 02
◇◆ 旧約聖書を読んで ◆◇
1.ごろつきばかりの物語 (本日11月2日掲載)
2.旧約についてのメモ (明日11月3日掲載)
1.ごろつきばかりの物語
私は聖書については、旧約も新約も通読したことはなかった。
今回、「創世記」を初めて通読した。これが旧約かと、たじろいだ。
初回の通読では、ビンビンに感じるどころか、わけがわからなかった。巨大な謎。巨大な矛盾。混沌。
ろくな奴が出てこない。やくざ者ばかり、悪人、犯罪者たち、ごろつきばかりである。
その悪や犯罪もそれほど大きなものではなく、ちんまりしている。
色と欲望、嫉妬、ねたみ、意地とプライド、ばかしあい、だましあい…。
つきあっていられない。低レベルの同じような話ばかりで、退屈でつまらなかった。
こんな連中と関わる神も大したことがないなあ。こんな連中の物語が、なぜ「人類最大の遺産」なのか。わけがわからない。
正直、もう降りたくなったが、テキストに旧約を選んでしまった責任があるし、
外部からの参加申し込みが結構あって、やるしかなかった。
そこで、何冊かの解説書を読んでみた。
背景の古代社会のあり方、ユダヤ民族の歴史、旧約の成立史など、少しずつわかってくることもあった。
さらに「創世記」全体を2回通読し、2部(その内部ではヤコブとその前2代アブラハムとイサクの物語)は3回通読した。
読みながら、気づくことがあった。
ここには、一切の虚飾や粉飾はない。圧倒的なリアルさである。
ごろつきは、ただごろつきである。ヤコブ(イスラエル)などは、ごろつきそのものではないか。
そして、ごろつきがごろつきのままに、神と契約を結び、神との関係の中で生きて行く。
しかしそれによって、善人に生まれかわるようなことはない。ごろつきのままに、深まっていく。それがすごい!
それにしても、これだけごろつきばかりの物語を、自分たち民族の基礎とするユダヤ人とは、これも尋常ではない。
このごろつきヤコブはイスラエルの12部族の始祖なのである。
そのリアルさは、個々の人間についてだけではない。
当時の社会矛盾、奴隷、差別、タブーなどが、これまた粉飾なしに赤裸々に語られている。
11月 01
★この秋のゼミの中間報告
9月から、遠距離の方や多忙な方のために、ウェブでの参加も可能にしました。
新たな参加者が増えています。
9月から読書会では旧約聖書(中公クラシックス)を読んでいます。
9月と10月で創世記を読み終えました。
ここまでを読んで思ったこと、考えたことの一部を明日に掲載します。
旧約はとても難解で、巨大な謎のようです。
それにとッついてはみるものの、わけがわからず途方に暮れていました。それでも何とか食らいついて、考えたことをまとめました。
さらに2回をかけて、旧約の全体に触れておきたいと思います。
11月には「出エジプト記」、
12月には「伝道の書」と「イザヤ書」を読みます。
聖書を読みたいと思っていた人にはチャンスです。
ぜひ、参加してください。
◇◆ ゼミの日程 ◆◇
11月
7日(土)文章ゼミ+「現実と闘う時間」
22日(日)読書会+「現実と闘う時間」
12月
5日(土)文章ゼミ+「現実と闘う時間」
20日(日)読書会+「現実と闘う時間」