5月 26

6月20日の読書会のテキスト

アーサー・クラインマン著『病いの語り 慢性の病いをめぐる臨床人類学』誠信書房 

現在の医療の根本的な問題を提起しています。
それは個人の肉体的疾患にしか関心を持たないこと。
本来はその人の日々の生活、仕事、家庭環境や社会環境、それらから生まれた意識、つまり自己理解や他者理解、人生の目的や人との関係、そうした問題が重要なのでしょう。
それは自分の病への「語り」として、病の経験を語る中で表現されます。

私は、本書で問題にしているのは、医療だけではなく、人間と社会の本質だと思います。

高価(¥4,620)な本なので、図書館で借りると良いでしょう。

大部の本で恐れをなして触れない人がいるといけないので
読み方をアドバイスします。

「日本語版への序文」「はじめに」と1章、2章をしっかりと読む。これだけだと70ページほどです。
3章から13章は具体例なので、まずは流し読みでいいでしょう。
14?16章はまとめです。

以下はアマゾンからの引用です。
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、慢性の病いをかかえた患者やその家族が肉声で語る物語を中心に構成されている。今日の生物医学によって軽視されがちなこうした病いの経験、語りこそが、実は医療やケアの中心に据えられるものではないか。著者は、病いとその語りを、微小民族誌などの臨床人類学的方法を駆使しながら、社会的プロセスとして描き出そうとする。そして、病み患うことが今日どのような変容をとげつつあり、来るべき時代の医療やケアはいかにあるべきかを明らかにしようとする。本書は、この分野に関心を寄せる広範な読者に向けて書かれている。慢性の病いのケアに携わった著者の臨床知や臨床姿勢が横溢し、すでに高い評価を得ている著作の邦訳である。
内容(「MARC」データベースより)
慢性の病いをかかえた患者やその家族が肉声で語る物語を、微小民族誌などの臨床人類学的方法を駆使しながら、社会的プロセスとして描き、病み患うことが今日どのような変容をとげつつあり、医療やケアはどうあるべきか説く。

4月 27

中井ゼミの5月23日の読書会のテキストが決まりました

斎藤 幸平『人新世の「資本論」』 (集英社新書)

環境危機とマルクスを結び付けた本で、アマゾンのベストセラー1位になっています。

以下、アマゾンに掲載されているものです。
【「新書大賞2021」受賞作!】
人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。
気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。
それを阻止するには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。
いや、危機の解決策はある。
ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。
世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす!
【各界が絶賛!】
■佐藤優氏(作家)
斎藤は、ピケティを超えた。これぞ、真の「21世紀の資本論」である。
■ヤマザキマリ氏(漫画家・文筆家)
経済力が振るう無慈悲な暴力に泣き寝入りをせず、未来を逞しく生きる知恵と力を養いたいのであれば、本書は間違いなく力強い支えとなる。
■白井聡氏(政治学者)
理論と実践の、この見事な結合に刮目せよ。
■坂本龍一氏(音楽家)
気候危機をとめ、生活を豊かにし、余暇を増やし、格差もなくなる、そんな社会が可能だとしたら?
■水野和夫氏(経済学者)
資本主義を終わらせれば、豊かな社会がやってくる。だが、資本主義を止めなければ、歴史が終わる。常識を破る、衝撃の名著だ。

【著者略歴】
斎藤幸平(さいとう こうへい)
1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。
Karl Marx’s Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economyによって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初歴代最年少で受賞。編著に『未来への大分岐』など。

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5月以降の中井ゼミの日程

月の前半は、文章ゼミ+「現実と闘う時間」を行い、
月の後半では、読書会を行う予定です。
いずれも日曜日で、午後2時開始予定です。
オンラインでの実施予定

「現実と闘う時間」は、参加者の現状報告と意見交換を行うものです。

参加希望者は今からスケジュールに入れておいてください。また、早めに申し込みをしてください。
ただし、参加には条件があります。

参加費は1回2000円です。

5月
9日
23日

6月
6日
20日

7月
4日
18日

8月
集中ゼミを予定

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4月から、ヘーゲル哲学の原書購読を再開しました。

『法の哲学』の序文を読んでいます。

原則として毎週月曜日の晩にオンラインで行っています。

参加希望者は早めに申し込みをしてください。

ただし、参加には条件があります。

参加費は1回2000円です。

12月 09

12月20日は、久しぶりに読書会を開催します。
オンラインで、午後2時開始、2時間ほどの予定です。

テキストは、廣松渉『唯物史観の原像』です。

今年の5月に、私の初めての哲学本『ヘーゲル哲学の読み方』を刊行しました。

現在は、その次の本として、マルクスの唯物史観と唯物弁証法についてまとめています。
そこで、いわゆる正統マルクス主義の理解や、その批判者の主張も取り上げ、それらと私の考えの比較をしたいと思っています。

そのために、1970年代に一世を風靡した廣松さんを読んで、私との違いを確認するのが目的です。

大きくは4つの内容を押さえたいと思います。

(1) マルクス、エンゲルスの主要なテキストは紹介されているので、それを確認する
(2) いわゆる正統マルクス主義の理解を確認する
(3) 廣松さんの代案を検討する
(4) 牧野紀之の廣松批判を検討する

テキストですが、三一新書版で読みます。
アマゾンの中古品で千五百円ほどで入手できます。

図書館で借りるなら、『廣松渉著作集〈第9巻〉エンゲルス論』の中に収録されています。

また、牧野さんの廣松批判として「哲学史の重さ」を読みます。
このテキストは、参加希望者にはお渡しします。

12月の読書会では終わらなかった場合は、来年1月の読書会で継続することも考えています。

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ゼミの内容

12月20日日曜 

午後2時開始です。

参加費は1回2000円です。

参加希望者は早めに連絡ください。
ただし、参加には条件があります。

10月 21

中井ゼミで
10月、11月、12月の後半に予定していた「読書会」は中止します。
ただし、ゼミ自体は行い、文章ゼミ+「現実と闘う時間」を行います。
なお、「現実と闘う時間」は、参加者の現状報告と意見交換を行うものです。

この変更は、中井が、マルクスの思想をテーマにした次の本の原稿を書くことに集中するためのものです。

今年の5月には、私の初めての哲学本『ヘーゲル哲学の読み方』が刊行されました。
次の本のタイトルは未定ですが、「マルクスの読み方」といったものになるでしょう。
今の私の最善のレベルで、書き上げたいと思います。

念のために
10月の次回以降の中井ゼミの日程を掲載しておきます。

日曜日で、午後2時開始予定です。
オンラインでの実施予定
参加希望者は今からスケジュールに入れておいてください。また、早めに申し込みをしてください。
ただし、参加には条件があります。

参加費は1回2000円です。

10月
 25日

11月
 8日
 22日

12月
 6日
 20日

8月 24

9月以降の中井ゼミの日程、9月の読書会のテキストが決まりました。

月の前半は、文章ゼミ+「現実と闘う時間」を行い、
月の後半では、読書会を行う予定です。
いずれも日曜日で、午後2時開始予定です。
オンラインでの実施予定

「現実と闘う時間」は、参加者の現状報告と意見交換を行うものです。

参加希望者は今からスケジュールに入れておいてください。また、早めに申し込みをしてください。
ただし、参加には条件があります。

参加費は1回2000円です。

9月
 13日
 27日

10月
 11日
 25日

11月
 8日
 22日

12月
 6日
 20日

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9月27日の読書会のテキスト

マルクスの『経済学批判』(岩波文庫)に収録されている「付録1」の中の「経済学批判序説」と、エンゲルスの書評「カール・マルクス著 経済学批判」を読みます。

「経済学批判序説」では、この中の「3 経済学の方法」が有名ですが、それは8月の集中ゼミで取り上げました。それを踏まえて、全体を読みます。

マルクスの方法、マルクスの経済学がどのように前の経済学を批判的に超えようとしたのかが、書かれています。

エンゲルスの書評は、マルクスの盟友が、わかりやすくマルクスの方法を説明してくれます。また、1858年の革命の失敗の後の同志や仲間たちの内輪もめの中で、マルクスとエンゲルスが研究に没頭する姿が書かれていて感動的です。

10月以降の読書会テキストは決まり次第、連絡します。