友人が政治活動を始めた。
その相談を受けたのをきっかけにして、
政治や政治活動への私の考えをまとめることにした。
今回はその骨子を発表し、読者のみなさんの参考にしていただこうと思う。
以下は3月9日に、笹本さんの支援者の集まりで発表した
レジュメである。
このポイントは、民主主義社会の根本矛盾として
「人格の平等と能力の不平等」を挙げ、
この解決策として「すべての人の能力を高める」ための
「学習運動」を掲げていることだ。
また、「政治」を特別なものとせず、利害対立・意見対立が起こる
すべての場面で行われている意志決定のあり方ととらえ(広義)、
その最終的な意志決定の場として、狭義の政治があるとしたことだ。
したがって、政治活動は、普段の生活の場から始まり、
そこに帰らなければならない。
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提案 「学習会中心」の政治運動
一.政治とは何か。何が課題なのか。
(1)政治の形式面
1.政治とは広義では、人間集団の意志決定一般に関わるすべてのこと。
2人以上の人間間で常に問題になること。
家庭でも職場でも地域でも学校でも。
2.狭義では、その地域全体の最終意志決定に関わるルールと権限
県で言えば、知事を初めとする県庁の行政と、それをチェックする議会
「政治家」だけではなく、役人も政治を行っている。
3.異論、意見対立をどう考えるか
(2)政治の内容
1.「真理は自己を必ず実現する力を持つ。民衆は真理を理解する力を持つ」
大きな集団の動きになると、それは人類の自己実現、真理実現の過程
発展の過程の一部として、理解できる。
その過程では、矛盾、対立、葛藤が生まれる。それが発展の動力源。
2.「本質論主義」 → 【学習会中心主義】
現実の課題は何か、その本質は何か、真理とは何かを常に考える。
(3)民主主義の徹底
1.民主主義(公平・公正)とは何かをいつも反省する
2.多数決は、異論の対立を解決する1つの方法でしかない
3.反民主主義的な言動には、徹底的に言論で闘う
4.公開の原則 県政に関するあらゆる情報公開 笹本さん自身の収支報告も
5.記録の重視
(4)根本の矛盾
1.人格の平等と能力の不平等の矛盾から逃げず、それを自覚し、
それを解決する道を考える
2.すべての人の能力を高めることが究極の解決 → 【「学習運動」こそが核心】
従来の「善玉」「悪玉」で物事を考えるのは止める。
能力の高低が、利害対立とからんで問題として表れる。
二.「学習会中心」の政治(選挙も)運動 【一大「学習運動」を】
(1)「学習第1の政治活動」
学習会から政策をまとめ、選挙運動(公示後の選挙期間中)の進め方も決める。
選挙後も、当選後も学習会中心主義は変わらない。
(2)「学習会」
1.【すべての中心に学習会があるべき】
2.学習会の運営メンバーこそが、中核メンバー。
3.誰に働きかけるのか
政財官のリーダーたちはもちろんだが、中心は、学びたいと思っている
市民、大学生、教師、市民運動家たち(選挙区を問わず)。
学習会には他陣営の人々(対立意見を歓迎する)の参加も歓迎する。
4.学習会の種類
1)現場での、現場からの学習会
2)読書会 諸問題について、本質論を議論できるように
3)講演会やその他
5.学習会では意見交換だけで、正誤や行動の決定をしない
6.記録と民主主義の時間
7.公的なすべてはHPで公開する
(3)組織の種類
1.中核メンバーの会議 選挙運動の運営
2.支援者の組織
3.学習会
(4)組織について
それぞれの組織のルール(規約を作る)。
入会と退会(除籍あり)。意思決定。
三.学習会で何を学ぶのか 選挙で訴える柱(ナカミ)づくり
[A]目的
山梨県の自立と活性化
しかし、山梨が自立するためには、それぞれの地域の市民が自立するしかない。
「学習会中心主義」 →「笹本さんに何とかしてもらおう」は違う
[B]本質論 問題の本質をさまざまな視点から徹底的に学ぶこと
(0)前提
一.で述べた政治や本質論主義、民主主義の基本的理解
(1)時代の変化、今の時代の課題(経済の変化、政治の変化)
1.高度経済成長、東西冷戦が終わり、グローバル化した資本主義が全体を支配
2.今のあらゆるシステムは、高度経済成長、東西冷戦の下で作られてきた。
3.それを次の時代、社会へ向けたシステムに切り替えていかなければならない。
◎国際関係、◎経済、◎国内政治
(2)国と県との関係(交付金、助成金の問題)、県と市町村との関係。
(3)県自体の問題
1.県の行政・役人の問題 「仕分け制度」導入
2.県政、政治家の問題
1)議会の改革。
2)政党の改革。民主党、自民党に入党する選択
(4)産業構造の問題 公共事業中心からどのように構造転換をするか
※ワインツーリズムとしてやってきたことは、全体のどこにどう位置づけられるのか。
(5)その他の重要課題
1.少子・高齢化、2.医療問題、3.教育問題、4.男女差別、
5.階層格差の拡大、6.家庭の問題 離婚、児童虐待、7.外国人労働者
※これからの1年で、笹本さんが関わる問題を見いだし、それに取り組む
これが政策の中心になる
2010年3月9日