9月 29

◇◆ ヘーゲル学習会の10月の予定 ◆◇

参加希望者は1週間前までに連絡ください。

(1)原書講読『精神現象学』(ズールカンプ社版全集第3巻)

毎週行いますが、しばらく曜日が不定期になります。
参加希望者は問い合わせ願います。
10月5日(月曜)に開講。56ページ下の段落から。毎回2ページほどが範囲です。

(2)翻訳では、ヘーゲルの方法論とマルクスの方法論の比較を試みます。
隔週土曜日の午後6時から。場所は鶏鳴学園です。.

10月3日 マルクス ?資本論から「労働過程論」
17日 ヘーゲル ?概念論から「目的論」読んで確認します。
(牧野紀之訳注『小論理学』下 鶏鳴出版)
31日 マルクス ?資本論の第1章「商品」論
(国民文庫の『資本論?』92から154ページ)
  ?は配布
  ??は各自購入願います。

 参加費は1回3000円です。

9月 28

9月27日に、板橋区の教育委員会主催でミニ講演をしました。教育委員の方々、教育委員会のスタッフ、小中の校長先生方、PTAの方が対象で、「新しい学習指導要領と真の国語教育」について語りました。

9月 27

◇◆ 10月、11月の読書会 ◆◇

(1)10月の読書会
 テキストは、斎藤学『アダルト・チルドレンと家族』(学陽書房)です。

 現代の家庭における大きな課題は、子供にとって親からの自立が難しくなっていることです。
 これは親から見れば、子離れが難しいことを意味します。つまり、親子(特に母親と息子)の一体化があまりにも強く根深いために、親にとっても、子供にとっても自立が難しくなっているわけです。
 このテキストでは、それを「親子の共依存関係」として捉えようとしています。さまざまな事例から、親子関係、夫婦関係、兄弟姉妹などの家族関係を考えます。ご自身の家庭、親子関係を考え直すためのヒントに満ちた本だと思います。

 ?日時 10月24日(土曜日)
  午後2時から4時まで
 ?場所 鶏鳴学園

(2)11月の読書会
 テキストは、斎藤環『社会的ひきこもり』(PHP新書)です。

 この本は、今や「ひきこもり」問題の古典的な位置にあります。
 「ひきこもり」、不登校、ニートの問題は、もはや特殊な人だけの闘題ではありませ ん。現在、小中で「不登校」の子供たちは10万人を超え、ニートが100万人を超えると言われています。そして、大学生になってから、また就職してから「ひきこもり」になる人も多くなっているのです。この問題は、結局は、親からの自立の問題なのです。

 ?日時 11月21日(土曜日)
  午後2時から4時まで
 ?場所 鶏鳴学園

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◇◆ 10月以降の文章ゼミと読書会の日程 ◆◇

いずれも土曜日。
文章ゼミは午後7時より。
読書会は午後2時より。※読書会の時間が変更になりました。

午後5時からは参加者の近況報告や問題意識を報告し合う「現実と闘う時間」があります。
 参加費は3000円です。

参加希望者は、文ゼミは2週間前(継続参加者は1週間前)、読書会は1週間前までに連絡ください。

10月10日文ゼミ

10月24日読書会

11月14日文ゼミ

11月21日読書会

12月12日文ゼミ

12月19日読書会

9月 22

今回の学習指導要領には画期的な点があります。

第1に、言語活動(思考、判断、表現)を教育活動の中核とし、すべての教科で指導すべき、とした点です。
第2に、その教育活動の中心に国語科が位置づけられたことです。
  第3に、リアルな現実、生徒の体験が重視されたことです。

 これは、これまでの学校教育、国語科教育の大きな課題の克服をうながすものです。

 課題とは、学ぶ対象が リアルな現実ではなく、抽象的で一般的なきれいごとでしかないことです。つまり、現実の社会問題や、現実のクラス・学校・地域の問題が軽視され、生徒自身の体験、生き方が問われることが少ないことです。
 また、それらを取り上げても、問題や陰の部分や本音に突っ込むことがなく、きれいごとや建て前に終始することです。

 また、その学び方にも課題があります。それが情緒的・感覚的・文学的で、思考によって分析・判断することが極めて弱いことです。

 それが今回、大きく変わることが期待されます。特に、国語科は、他教科の思考、表現を指導することを要請されたのです。変わらないわけにはいかないでしょう。

 これまでの国語科は、思考力をなおざりにし、文学教育と道徳教育に成り下がっていました。それを改革し、理科や社会、英語や数学、家庭科などの教科での表現、分析、読解をリードすることが求められています。もともと、すべての表現とその根底の思考力を教えるのが国語科であるべきだったのです。

 今のままの国語科が、理科や社会に適切な表現とは何かを教えられるでしょうか。こうしたことをめぐって、大きな混乱、議論が起こるでしょう。それは避けられない過程なのですが、その意味がわからないと、またバッシングを受けるでしょう。

 全国の高校現場の心ある先生方、是非協力して、この課題の克服のために努力していきましょう。

 昨日のブログで書いたように、新しい学習指導要領についての座談会に出ました。私見について、詳しくはそちらをご覧下さい。大修館書店のPR誌『国語教室』90号、本年11月に発行予定です。

9月 21

9月18日に、大修館書店のPR誌『国語教室』の座談会に参加しました。

新しい学習指導要領を入り口にして、これまでの国語教育、学校教育の問題点、その改革の可能性を論じ合いました。

他の出席者は以下の3人の教員です。
・藤森裕治氏(信州大学)
・釜田啓市氏(清真学園)
・臼田悦子氏(長野県野沢南高等学校)

『国語教室』は高校の国語教科書の販売促進のためのPR誌で、座談会は90号、本年11月に発行予定です。

座談会には高校現場から二人の参加者がありました。これまでの国語教育批判、学校教育批判において、私だけが浮いてしまうことを心配していました。しかしお二人(特に釜田氏)とは、基本的に考えが一致していました。心強く思いました。